きもの

結ぶ

「装い」が乱れると、心も乱れる、振る舞いも乱れ、生活までもが乱れます

そこで、今日も、「装いには気を付けましょう」と言う話で「結ぶ」です

日本の衣装は直線断ちの為、体に巻きつけて紐で止めます

紐や帯で結ぶ為、ただ単に体と衣装を止めるだけでなく、「魂も結び止める」という考えがあったらしい

例えば常陸帯  紫式部の源氏物語にも載っています

昔、正月14日、常陸国鹿島神社(茨城県)の祭礼で行われた結婚を占う神事

自分と意中の人の名を帯に書いて神前に供え、夜中に神主が適当に帯を結び合わせて占った

お互いの意中の人同士の帯が結び合えばめでたしめでたし・・・

他にも、昔は同族の事を「結」と呼んだ

結んだ紐の結び目をその集団独特の形にして、一族の象徴としたらしい

紐の結び目は、魂の結合を意味し、一族の団結の象徴であった

その後、各家ごとの結び目が考え出され、「菊とじ」になり現在の家紋に変わった

「菊綴・きくとじ」 

今は、お相撲の行司さんの衣装を見れば分かります 背中、袖口、衿などについている

「結納」と言う言葉もここから発祥した

一族の「結」に男が参加するしるしとして納める品で「結納」

そう!!!大昔は嫁入りではなく、婿入りだった

その他にはお互いが相手の下帯を結び合うという風習もあった

これは浮気防止  

だから男性はふんどしが良い 奥さん結んであげて、特殊な結び方で・・・ほどけない様に

ふんどしで思い出した

岩田帯、妊婦さんにはご主人のふんどしを使うと安産になると言う言い伝えが、腹帯とも言いますね、岡山では裸祭りのふんどしとか・・・

結ぶには色々な「いわれ」がある

男と女は赤い糸で結ばれているとよく言いますが、装いが乱れると心も振る舞いも乱れます、小指の赤い紐もゆるんでほどけてしまうかも・・・

気を付けて・・・


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