Archive for 2014年3月3日

振袖の文様

こんにちは♪
着物を着れる喜び、着る楽しみを提供する着物コンシェルジュの
黒田 浩一です。
RSKラジオ「ごごラジViViッと」毎週火曜日レギュラー出演中
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折角、振袖を着てもその振袖の柄の意味も知らずに着るのはもったいない

今日は振袖の柄の話

一般的な柄の話

振袖の柄は大体吉祥模様が多い

吉祥模様は健康と長寿を願う文様

優子「生れて二十歳になるまで色々あったがよくぞここまで育ってくれた(涙)」「おめでとう」「そしてこれからも健康で長生きしてくれよ」という親の「願い」を込めているので、振袖の文様は吉祥模様が多い

吉祥文様は「願い」の文様なのです

では吉祥文様とはどんな文様?

例えば「菊」

中国の故事にこんな事が書かれている
「かんこく(甘谷)と言う場所に住む人々は、みな長生きばかりだが、それは山頂に咲く菊の精分をとかしこんだ谷川の水を飲んでいるからだ、菊の花は人間の身を軽くし、精気をまし、人を健康にする効果がある」というものでした

その故事が中国から日本に入ってきて菊に水の文様で菊水文様を不老不死のシンボルとしたり、お酒に菊を浮かべ菊酒がめでたいとされた(花札にもある月見で一杯、役札桜に菊の盃)

重陽の節句もそう(9月9日)菊の上に綿帽子を乗せて朝露を絞って飲むと一年間健康でいられる

他には「蝶」の文様
蝶は脱皮して空に舞い上がる、この姿が羽化(うか)登仙(とうせん)する神仙(しんせん)(不老不死で、神通力をもつ人)に蝶の羽化する姿を重ねた

蝶の文様は鳥と共に神の使いとして身を守る、良い事があります様にと願う文様

他には松(いつも青々と茂る常緑樹、健康、長寿)橘(実がなる、から富が入る意)
松皮菱、松葉、椿(春の訪れを告げる霊木)

他にもまだ吉祥文様は色々ありますが、今日はここまで、振袖に「願う文様」のお話でした

ところで皆さんの願いは?
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RSKラジオ「ごごラジViViッと」スタジオでキャスターの安井 優子ちゃんと