こんにちは♪
着物を着れる喜び、着る楽しみを提供する着物コンシェルジュの
黒田 浩一です
RSKラジオ「ごごラジViViッと」毎週火曜日レギュラー出演中
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「装い」の話。
「装い」が乱れると、心、振る舞いも乱れるます。
装いは時代の心をうつし、振る舞いの姿を浮かび上がらせるます。
最近「装い」が乱れてきている。
そう、心、振る舞いが乱れている。
そこで、今日は、「装い」の基本中の基本から。
人間は外的刺激から身を守り、外界に順応して、社会的な安全を計るため衣服を考案しました。
そして、その衣服は風土と歴史によって変化していった。
日本の衣服の特長は「湿度」
日本は平均湿度64%、おフランスは32%
この「湿度」のお蔭で、日本の食文化は腐りの文化とも言われる。
日本の衣服は、湿度が高いから通気性の良い平織という織り方が広がった。
平織は目が粗く通気性にとんでいる。
麻のシャツがそのものズバリ!
ここでプチ雑学。
代表的な織物は大きく分けて3種類、平織、綾織、朱子織。
綾織は目が緻密なため保温性がありやわらか 西洋の洋服の生地。
朱子織は光沢があり滑らかだが組織が弱い サテンと言った方が分かりやすい?
日本の気候に合わせて通気性の良い麻の平織が主流を占めた。
洋服は曲線に布を裁断して縫い合わせるが、平織の生地は曲線に裁断すると切り口がほつれてしまう。
だから直線断ちして単純な衣服を仕立てた。
これが平織の布地を使った日本の衣装の特徴。
でも、人の体は曲線で出来ている。
直線でできた衣装を曲線の体にフィットさせるため、着付の時に紐を多く使って要所を締めた。
紐で締める事により衣服のデザインがその人の着こなしで完成する。
紐を使う事により、日本独特の「結ぶ」文化が発達する。
この「結ぶ文化」が「小股のきれ上がったいい女」と言う言葉や「身やつ口」という機能を生みだした。
「結ぶ文化」の話はまたの機会に。。。
そして単純な衣装だからこそ寒い時は何枚も重ねて着る、十二単と言う重ね着文化が発達した。
十二単は、重ね着をしても不恰好にならず、逆に優雅な美を生み出したのである。
ここで日本女性の優雅さ、おしとやかさが形成される。
日本の多湿な風土が生んだ文化といえるでしょう。
今日は「装い」から日本女性の優雅さおしとかやさが生まれたという話でした。
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